保健省、BSEリスク伴う食品の輸入規定など2本の新告示公布
(タイ)
バンコク発
2025年07月23日
タイ保健省食品・医薬品局(FDA)は新たな保健省告示2本を公布した。主な内容は次のとおりで、いずれも7月の施行だ。
1.保健省告示459号「BSEリスクを伴う食品の輸入原則および条件の規定」(日本語仮訳は添付資料参照)
-
現行の保健省告示377号「BSEリスクを伴う食品の輸入規定および条件
」(英語仮訳
、日本語仮訳
(283KB))を廃止する。
-
国際獣疫事務局(WOAH)の2023年陸生動物衛生基準(The Terrestrial Animal Code)第11.4章
のガイドラインに基づき、告示の内容やBSEリスクステータスの国または地域リストを改定。
- タイ国内消費者の安全保護とトレーサビリティーを考慮し、輸入に必要な書類を改定。
- この告示は7月7日から施行。
2.保健省告示460号「残留有害物質を含有する食品」
- 残留有害物質を含有する食品に関連する4本の告示を廃止し、この告示に統合する(2025年6月24日記事参照)。
- これまでの告示では、検出される残留有害物質の最大値(Maximum Residue Limit:MRL値)、外因性最大残留基準値(Extraneous Maximum Residue Limit:EMRL値)が定められていない場合は、コーデックス委員会の規定を超えないこととしているが、新告示では新たにASEAN MRLs/EMRLsの規定を追加する。
- 現行の付表2の食品の種類を59種類から88種類に増加し、MRL値を改定する。
- 現行の付表3の動植物に関する一律基準(default limit)を改定し、新告示の一律基準に置き換える。
- この告示は7月22日から施行。
(須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
ビジネス短信 43253e33097cc5f1