保健省、残留有害物質を含有する食品に関する新告示への対応呼びかけ
(タイ)
バンコク発
2025年06月24日
タイ保健省食品・医薬品局(FDA)は6月20日、ウェブサイトで残留有害物質を含有する食品に関する新告示がまもなく官報に掲載され、7月下旬に施行されることを踏まえて、新告示の概要
を公表するとともに、事業者への規制対応の準備の呼びかけを行っている。
新告示の概要は次のとおり。
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残留有害物質を含有する食品に関する保健省告示387号「残留有害物質を含有する食品
」(英語仮訳
、日本語仮訳)、393号「残留有害物質を含有する食品(第2版)
」(英語仮訳
)、419号「残留有害物質を含有する食品(第3版)
」(英語仮訳
、日本語仮訳)、449号「残留有害物質を含有する食品(第4版)
」(英語仮訳
、日本語仮訳)の4本を廃止し、新告示に統合する。
- 現行の告示では、検出される残留有害物質の最大値(Maximum Residue Limit:MRL値)および外因性最大残留基準値(Extraneous Maximum Residue Limite:EMRL値)が定められていない場合はコーデックス委員会の規定を超えないこととしているが、新告示では新たにASEAN MRLs/EMRLsの規定を追加する。
- 現行の付表2の食品の種類を59種類から88種類に増加し、MRL値を改定する。
- 現行の付表3の動植物に関する一律基準(default limit)を改定し、新告示の一律基準に置き換える。
- 現行の付表4のEMRL値を改定し、新告示の内容に置き換える。
なお、本件に係る新告示は、2025年1月から3月にかけて意見公募が行われていた(2025年1月29日記事参照)。
(須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
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