米ロサンゼルスで開催のアニメエキスポ、ジェトロが日本の菓子類の調査実施
(米国)
ロサンゼルス発
2025年07月16日
米国ロサンゼルス市で7月3~6日、「アニメエキスポ(AX)2025」が開催された。2024年には64カ国以上から40万7,000人が来場するなど、規模を年々拡大し、北米最大のアニメ関連展示会となっている(2025年7月8日記事参照)。
AXの屋外エリアでは、東京・渋谷のスクランブル交差点から着想を得た「AXクロッシング」で、約40の日本食ブースが展開された。ジェトロは同エリアで、日本産菓子類に関する調査を実施するとともに、日系企業の商品を紹介するブース展開を行った。
ジェトロのブース(ジェトロ撮影)
この調査では、日本産菓子類を輸入して米国内で販売するジャルックス・アメリカと連携し、どら焼きやゴーフル、モチアイス、抹茶ラテなど15種類の菓子類・飲料を展開した。同社商品の購入者にはアンケートを実施し、アニメと連携した日本産菓子類のPR手法として必要となる考え方や、日本産菓子類の米国展開の課題を探った。
アンケート結果からは、「菓子類の米国での販売では、パッケージデザインがより大切になる」「どら焼きや焼きそばなどはアニメを通じて知った。こうした食材への関心が高い」「日本で人気の菓子パッケージでも、米国では受け取られ方が異なる」といったコメントが得られた。調査をまとめたレポートは2025年10月ごろに公開する予定だ。
調査に協力する来場者(ジェトロ撮影)
また、調査に協力した来場者には、日系企業9社から預かった菓子類や飲料をサンプル提供し、日系企業商品の認知拡大を図った。商品を提供した日系食品メーカーからは、「多くのアニメファンに、当社商品を知ってもらうことができて良かった。若年層に広く受け入れられる日本のアニメと連携し、商品PRを検討したい」といったコメントが寄せられた。
日系企業商品をPRするジェトロ(ジェトロ撮影)
(木村恒太)
(米国)
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