吉林省、高齢者対応リフォーム用品の買い替えに関する実施細則を発表、価格の3割を補助

中国の吉林省民政庁は5月27日、同省の発展改革委員会、財政庁、商務庁などの部門と共同で、「吉林省2025年高齢者対応リフォームの買い替え補助に関する実施細則」を公布した。

この「細則」では、トイレやバスルームの安全性、屋内移動の利便性、居住環境の改善、スマートモニタリングの導入、補助用具の活用など重要な分野に焦点を当て、吉林省に長期居住する、60歳以上で住居のリフォームや補聴器などの補助器具の買い替えニーズがある高齢者への補助を行う。

政府が公布した補助金が利用できる実店舗やネットショップで商品を購入する際、商品価格の70％は高齢者が自己負担し、30％は政府が補助する。補助金上限額は1人あたり2,000元（約4万円、1円＝約20元）まで。補助金の支給は先着順となる。補助金の利用手順は次のとおり。

• 実店舗：中国銀聯の電子決済システム「雲閃付（QuickPass）」アプリ（実名登録が必要）で「店舗コード」をスキャンして補助券を申請する。また、雲閃付アプリにひもづけた銀行カードで、カード決済／モバイルペイメントを行うか、雲閃付アプリまたは銀行アプリの支払いコードを提示し、62から始まる銀行カードを選んで支払いを行うと、支払う金額から該当する補助金額（商品金額の30％）が差し引いて計算される。その後、消費者は購入伝票にサインする必要がある。
• ネットショップ：オンラインプラットフォームの政府補助項目から、補助券を申請し、商品を購入して決済する際、雲閃付アプリのオンライン支払いを選択すると、支払う金額から該当する補助金額（商品金額の30％）が差し引いて計算される。

なお、吉林省内の各市・地区は同省が公布した「吉林省の高齢化対応リフォーム商品の買い替え補助リスト（案）」に基づき、各地域の状況や高齢者の需要に基づいて高齢化対応リフォーム商品の買い替え補助リストを定めることができる。

（呉暁東）