グジャラート州政府、「電子部品製造政策2025」発表
(インド)
アーメダバード発
2025年06月25日
インド西部グジャラート(GJ)州のブペンドラ・パテル州首相は6月22日、「電子部品製造政策2025(Gujarat Electronics Component Manufacturing Policy-2025:GECMS-2025)」を発表した。それによると、多層プリント基板(PCB)やHDIプリント基板、リチウムイオン電池セル、ディスプレー、カメラモジュール、SMD受動部品、電子機械部品、特殊機械などの製造促進のためインセンティブを提供し、3,500億ルピー(約5,950億円、1ルピー=約1.7円)以上の投資誘致を目指す。申請期限は2025年7月31日までだ。
GECMS-2025は、中央政府が4月に発表した「電子部品製造優遇スキーム(Electronics Component Manufacturing Scheme:ECMS)」(2025年4月15日記事参照)と連動しており、インド電子・情報技術省(MeitY)がECMSの対象として承認したプロジェクトをGJ州で実施する場合、自動的にGECMS-2025による支援を受けることができるようになる。中央政府がインセンティブ支給を発表してから30日以内に、GJ州政府がインセンティブを支給するとしている。なお、GJ州政府主導の「新エレクトロニクス政策2022-2028 (Gujarat Electronics Policy)2022-28(2023年1月4日付地域・分析レポート参照)」と同政策を併用することはできない。
また、GECMS-2025では、GJ州にセンター・オブ・エクセレンス(COE)や教育機関、応用研究施設などを設立するために、州政府から最大で1億2,500万ルピーのインセンティブを提供する。
GJ州政府はこの政策を通じて、同州で発展する製造業の川上産業を強化し、輸入依存度を下げることで技術的な回復力を高めるとともに、電子部品製造分野の高度人材の雇用機会創出を目指したい考えだ。
(飯田覚)
(インド)
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