1~5月の乗用車BEV登録台数、前年同期比37.6%増とさらに拡大
(タイ)
バンコク発
2025年06月12日
タイ運輸省陸運局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、5月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比72.4%増の1万3,909台で、内訳は乗用車が2.2倍の1万2,033台、二輪車が25.8%減の1,840台などだった。また、ハイブリッド車(HEV)は12.1%増の1万2,099台(乗用車が1万1,995台、二輪車が104台)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は3.4倍の2,395台だった(乗用車のみ)。
2025年1~5月のEVの累計新規登録台数は、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータによると、BEVが前年同期比23.0%増の5万3,916台だった。内訳は、乗用車が37.6%増の4万3,674台、二輪車が13.8%減の9,943台などだった。HEVは2.3%増の6万709台で、内訳は乗用車が1.9%増の6万277台、二輪車が2.3倍の432台だった。PHEVは乗用車のみで、2.4倍の9,806台だった(添付資料表1参照)。
DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の5月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYD(DENZA)で4,776台(シェア39.7%)、2位がAIONで1,309台(10.9%)、3位がSAICモーター・CP(MG)で1,128台(9.4%)だった。中国メーカー合計でシェア86.2%を占めた。また、2025年1~5月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数については、1位がBYD(DENZA)でシェア36.5%、2位がAIONで12.1%、3位がSAICモーター・CP(MG)で10.7%、4位がCHANGAN(DEEPAL、AVATR)で9.6%だった。中国メーカーの合計シェアは89.4%になった。
HEV(乗用車)の5月のメーカー別新規登録台数(添付資料表3参照)については、1位がトヨタ(LEXUSを含む)で5,955台(シェア49.6%)、2位がホンダで4,728台(39.4%)、3位が三菱自動車で612台(5.1%)だった。日本メーカー合計でシェアが96.1%に達した。また、2025年1~5月のHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ(LEXUSを含む)でシェア50.3%、2位がホンダで38.6%、3位が三菱自動車で4.5%だった。日本メーカー合計のシェアは96.0%となった。
PHEV(乗用車)の5月のメーカー別新規登録台数(添付資料表4参照)については、1位がBYDで1,562台(シェア65.2%)、2位がメルセデスで254台(10.6%)、3位がBMWで239台(10.0%)だった。また、2025年1~5月のPHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア55.7%、2位がメルセデスで14.1%、3位がBMWで13.1%だった。
5月末のEV累積登録台数は前年同月末比38.9%増の88万3,094台だった。内訳は、BEVが60.1%増の28万625台、うち乗用車が67.2%増の20万2,803台、二輪車が45.2%増の7万1,933台に増加した。HEVは31.6%増の52万9,549台、PHEVは25.8%増の7万2,920台だった。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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