東南アジア最大級の食品見本市「THAIFEX-Anuga Asia」、来場者数は過去最高
(タイ)
バンコク発
2025年06月12日
東南アジア最大級の総合食品見本市「THAIFEX-Anuga Asia 2025」が5月27~31日、タイのバンコク近郊で開催された。主催者発表とタイ商務省の発表
によると、57カ国・地域から3,231社・団体が出展し、前年の実績(52カ国・地域、3,133社・団体)を上回り、来場者数も過去最高の14万2,370人に達した。一般客を除くバイヤーなどの来場者数は143カ国・地域から8万8,349人で、前年の8万5,850人から増加した。会期中の成約額は約1,350億バーツ(約5,940億円、1バーツ=約4.4円)、成約金額上位5カ国は中国、タイ、インド、ベトナム、日本で、日本産品への関心の高さもうかがえた。
会場に設置したジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)
同見本市で、ジェトロはジャパンパビリオンを設置した。ジャパンパビリオンでは、日本から前年(35社・5団体)を上回る37社・7団体が参加し、牛肉や水産物、茶、調味料、酒類、ゆず関連製品、健康食品などを出品した。
出品した日系企業の参加者からは、「タイだけではなく、周辺諸国や中東、北米、欧州のバイヤーとも商談ができた」「他の見本市に比べ、商談できるバイヤー数が圧倒的に多い」といった声や、訪問したバイヤーからは、「日本産ウイスキーなどのアルコール飲料に関心があり、今回、商談ができてよかった。サプライヤーとも継続したやり取りを行う」との声が聞かれた。
ジャパンパビリオン内にはジェトロと在タイ日本大使館が連携して輸出支援プラットフォームの相談窓口を設置した。出品者や日系企業などからは、日本からタイへの輸出実態や、タイでの日本食の普及状況、青果物などの輸入規制などに関して、多くの相談が寄せられた。
また、当地の日本政府観光局(JNTO)事務所が日本各地の紹介や、日本食品海外プローモーションセンター(JFOODO)の活動についても紹介するなど、各機関とも連携して取り組んだ。
多くの来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)
次回の「THAIFEX-Anuga Asia 2026」は2026年5月26~30日に開催される予定だ。
(須田善也、白井温)
(タイ)
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