ジェトロ、シンガポール展示会・会議局と協力覚書、大阪・関西万博で調印

(シンガポール)

シンガポール発

2025年06月24日

ジェトロとシンガポール政府観光局(STB)の国際会議・展示会・報償旅行(MICE)振興部門であるシンガポール展示会・会議局(SECB)は620日、3年間の協力覚書(MOC)に調印した。日本とシンガポール間のビジネス・イベント振興で協力する。

MOCの締結式は、大阪・関西万博のシンガポールパビリオンで行われた。MOCに署名したSECBのポー・チーチュアン局長は報道発表で、「(シンガポールは)アジア大洋州地域のゲートウェイとして、新しい市場への比類ない接点を持っている。ジェトロとの初めてとの協力関係を通じて、MICE部門による成長を加速させたい」と抱負を語った。国際会議協会(ICCA)の国際会議の都市別開催件数でシンガポールは2024年、アジア大洋州地域で前年に引き続き首位と、アジア有数のMICE都市として知られる。STB20254月に発表した観光ロードマップ「ツーリズム2040」で、MICEからの観光収入を2040年までに3倍に拡大するとの目標を設定している(2025年6月13地域・分析レポート2025年6月13地域・分析レポート参照)。

ジェトロは今回のMOCを基に、シンガポールの展示会への日系企業の参加促進で協力する。また、環境の持続可能性や労働生産性、デジタルイノベーションなどの重要分野での双方の知識を共有し、MICE業界全体の水準向上で協力する方針だ。ジェトロ・シンガポール事務所の黒川淳二所長は「SECBとの提携を通じて、シンガポールや近隣地域でのビジネス機会獲得のための日系企業のMICEへの参加が加速する」と期待を示した。さらに、「ジェトロ・シンガポールが2026年に創立70周年を迎えるタイミングで、SECBとの提携関係を深めることができる」と歓迎した。

写真 MOC署名式で握手を交わすシンガポール展示会・会議局(SECB)のポー・チーチュアン局長(右から2人目)とジェトロ・シンガポールの黒川所長(左から2番目)(STB提供)

MOC署名式で握手を交わすシンガポール展示会・会議局(SECB)のポー・チーチュアン局長(右から2人目)とジェトロ・シンガポールの黒川所長(左から2番目)(STB提供)

(本田智津絵)

(シンガポール)

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