ベカメックス東急、ビンズオン新都市で商業施設拡張へ

(ベトナム)

ホーチミン発

2025年05月29日

東急の子会社であるベカメックス東急は515日、ベトナム南部ビンズオン省(注1)で開発が進む「ビンズオン新都市」で、商業施設「ミドリパーク・スクエア」の拡張に向けた着工式を開催した。着工式には、同省人民委員会の関係者、ベカメックス東急の平田周二社長、イオンベトナム関係者らが出席した。2025年内の開業を目指す。

ミドリパーク・スクエアの敷地面積は約19,000平方メートルで、拡張により、店舗面積は2019年に開業した約1,000平方メートルから5倍の約5,000平方メートルとなり、テナント数も5店から12店に増加する。ビンズオン新都市2号店となるイオンベトナムの食品スーパーをはじめ、ベトナムのカフェチェーンのフックロンやコンカフェ、クリニックなどが出店する。ベカメックス東急の平田社長は「今後、ビンズオン省とホーチミン市の合併(注2)や、道路交通と地下鉄の接続により、ビンズオン新都市がホーチミン市北部の主要エリアとなり、住宅の開発だけでなく、商業の中心地になることが期待される」と述べた。

ベカメックス東急は、ビンズオン新都市での商業施設・住宅開発に力を入れており、2012年からミドリパーク、ソラガーデン、ヒカリの3つのエリアで持続的な街づくりを進めてきた(添付資料表12参照)。ミドリパーク・スクエア周辺では分譲マンションの開発に力を入れており、2019年に竣工(しゅんこう)したザ・ビュー、202410月に竣工したザ・グローリーのほか、2025年にザ・テン、2026年にザ・ネストの竣工を予定している。

ベカメックス東急は、 分譲マンションの開発が進むエリアでの商業施設拡張プロジェクトにより、利便性とともに、暮らしに新たな価値をもたらす拠点として、同都市全体の魅力をさらに高めたいとしている。

写真 商業施設「ミドリパーク・スクエア」周辺の様子(ベカメックス東急提供)

商業施設「ミドリパーク・スクエア」周辺の様子(ベカメックス東急提供)

写真 着工式の様子(ベカメックス東急提供)

着工式の様子(ベカメックス東急提供)

写真 着工式での関係者の記念撮影(ベカメックス東急提供)

着工式での関係者の記念撮影(ベカメックス東急提供)

(注1)ベトナム統計総局の2024年版家計生活水準調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ホーチミン市に隣接するビンズオン省の1人当たりの月間平均所得は894万ドン(約5万64円、1ドン=約0.0056円)で、商都ホーチミン市(711万ドン)や首都ハノイ市(755万ドン)を上回り、国内で最も高い。

(注2)政治・行政の効率向上や経済発展の促進を目的に、現在の6つの中央直轄市と57省からなる63省・市が、2025年9月1日から34省・市(6つの中央直轄市と28省)に再編される予定。ホーチミン市は、原油などの天然資源や港湾、観光地をもつバリア・ブンタウ省と、工業団地が集積するビンズオン省と合併する(2025年4月22日記事参照)。

(新田和葉)

(ベトナム)

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