深セン市長、カイロで貿易促進フォーラム開催、自動車生産でMOU締結

(エジプト、中国)

カイロ発

2025年05月07日

中国・深セン市の経済代表団がエジプトのカイロを訪問し、420日に経済貿易フォーラムを開催した。覃偉中(チン・ウェイジョン)深セン市長は主催者あいさつで、同市の情報技術産業の規模は全世界の10分の1、新エネルギー車(NEV)の生産量は6分の1を占めると述べた。同市にはIT製品の華為技術(ファーウェイ)、騰訊科技(テンセント)、自動車の比亜迪(BYD)、ドローンの大疆創新科技(DJI)、など国際競争力の高い企業が立地している。2024年の同市貿易総額は6,326億ドルと中国全体の10分の1を占め、コンテナ取扱量は世界4位の3,340TEU1TEU20フィートコンテナ換算)だった。2024年のエジプトとの貿易総額は144,000万ドルで、前年比35.3%増加した。同市長は、中国の「一帯一路」政策とエジプト政府が掲げる「ビジョン2030」(2023年5月2日記事参照)を共に進めようと結んだ。

覚書(MOU)式典では、同市長とエジプト医療保健局(EHA)のアハメド・エルソブキー局長が立会人となって、同市新産業バイオメディカル・エンジニアリングとエジプトのインテグレーテッド・ダイアグノスティクス・ホールディングス(IDH)との提携事業のMOUを締結した。また、同市に本社を置く総合家電メーカー、創維(スカイワース)の電気自動車(EV)部門であるスカイワース・オートとエジプトのラヤグループが自動車生産販売プロジェクトについてMOUを締結した。

写真 フォーラムで主催者あいさつをする覃偉中深セン市長(ジェトロ撮影)

フォーラムで主催者あいさつをする覃偉中深セン市長(ジェトロ撮影)

(西澤成世)

(エジプト、中国)

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