リマ空港新ターミナル移行は6月1日、前後の航空便キャンセルに注意
(ペルー)
リマ発
2025年05月07日
ペルー運輸通信省(MTC)とリマ空港の関係者は4月30日、移転作業中のリマ空港新ターミナル内で記者会見を開き、新ターミナルの供用開始を6月1日正午とすることを発表した。現在のターミナルを5月31日午後11時59分まで使用し、6月1日午前0時から12時間はターミナルの移行作業にあてるため、空港を閉鎖するとしている。
ラウル・ペレス・レジェス運輸通信相は、新ターミナルの供用開始により空港を12時間閉めることになり、その間の国内便・国際便は全てキャンセルとなる、と説明した上で、「年間1,500万人の搭乗者を受け入れ可能となる中南米地域でもっと優れた空港サービスを国民や利用者に提供するため」の措置として理解を求めた。
また、世界の航空会社で構成する国際航空運送協会(IATA)のマルティン・ラ・ロサ・ペルー・ボリビア担当部長は、まだ完了していない試行があることを明らかにした上で、「これまでの数カ月間、当局、空港管理者、航空会社が準備を重ねてきており、6月1日の新ターミナルの供用開始は実現するだろう」とコメントした。
当初は2024年12月に新ターミナルへ移行する予定だったが、既に3回延期しており、MTCは具体的な移行日を明らかにしていなかった。(2025年3月19日記事参照)。
6月1日前後にリマ空港を利用する際の留意点をまとめた。
- 5月31日から6月1日にリマを離発着する予定のフライトはキャンセルもしくは時間変更となる可能性が高いので、既に航空券を持っている場合でも、航空会社に確認した方がよい。
- リマ空港の運営会社(LAP)は、新ターミナルを利用する際、国際線は3時間30分前、国内線は2時間30分前までに空港に入ることを推奨している(新ターミナルは現在のターミナルの約3倍の広さがある)。
- 現在のターミナルと新ターミナルは同じ敷地内だが、離れた場所にある。空港の敷地への入り口も異なる。タクシーを利用して空港に入る場合には、乗車前に運転手に入り口を承知しているか確認する。
(石田達也)
(ペルー)
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