1～4月の乗用車BEV登録台数、前年同期比20.4％増に拡大

タイ運輸省陸運局（DLT）のデータからジェトロが集計したところ、2025年4月のバッテリー式電気自動車（BEV）の新規登録台数は前年同月比32.6％増の8,014台で、内訳は乗用車が52.7％増の6,247台、二輪車が8.1％減の1,702台などだった。また、ハイブリッド電気自動車（HEV）は0.3％増の1万445台（乗用車が1万350台、二輪車が95台）、プラグインハイブリッド電気自動車（PHEV）は5.1倍の3,279台だった（乗用車のみ）。

2025年1～4月のEVの累計新規登録台数は、BEVが前年同期比11.9％増の4万7台だった。内訳は、乗用車が20.4％増の3万1,641台、二輪車が10.6％減の8,103台などだった。HEVは0.2％増の4万8,610台で、内訳は乗用車が0.2％減の4万8,282台、二輪車が2.5倍の328台だった。PHEVは乗用車のみで、2.2倍の7,411台だった（添付資料表1参照）。

DLTのデータ（添付資料表2参照）から、BEV（乗用車）の4月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYD（DENZA）で2,284台（シェア36.6％）、2位がAIONで871台（13.9％）、3位がSAICモーター・CP（MG）で773台（12.4％）だった。中国メーカー合計でシェア91.1％を占めた。また、2025年1～4月のBEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数については、1位がBYD（DENZA）でシェア35.3％、2位がAIONで12.5％、3位がSAICモーター・CP（MG）で11.2％、4位がCHANGAN（DEEPAL、AVATR）で10.4％だった。中国メーカーの合計シェアは90.6％になった。

一方、HEV（乗用車）の4月のメーカー別新規登録台数（添付資料表3参照）については、1位がトヨタ（LEXUSを含む）で5,324台（シェア51.4％）、2位がホンダで4,024台（38.9％）、3位が三菱自動車で435台（4.2％）だった。日本メーカー合計でシェアが96.8％に達した。また、2025年1～4月のHEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ（LEXUSを含む）でシェア50.5％、2位がホンダで38.4％、3位が三菱自動車で4.4％だった。日本メーカー合計のシェアは96.0％となった。

PHEV（乗用車）の4月のメーカー別新規登録台数（添付資料表4参照）については、1位がBYDで2,640台（シェア80.5％）、2位がメルセデスで218台（6.6％）、3位がBMWで188台（5.7％）だった。また、2025年1～4月のPHEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア52.7％、2位がメルセデスで15.3％、3位がBMWで14.1％だった。

4月末のEV累積登録台数は、前年同月末比38.7％増の85万4,995台だった。内訳は、BEVが59.5％増の26万6,888台、うち乗用車が64.6％増の19万791台、二輪車が49.1％増の7万246台に増加した。HEVは32.1％増の51万7,573台、PHEVは23.2％増の7万534台だった。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）