ハマス、人質の米国籍イスラエル人男性兵士を解放
(イスラエル、米国、エジプト、カタール、パレスチナ)
テルアビブ発
2025年05月13日
ハマスは5月12日、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束していた米国籍を持つイスラエル人男性の兵士を解放した。同兵士は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃の際に捕えられ(2023年10月10日記事参照)、19カ月以上にわたり人質として拘束されていた。
ハマスは同日、テレグラムで声明を発表し、「(人質の解放は)停戦を実現し、国境を解放し、ガザ地区の人々に支援と援助を届けるための仲介者による努力の一環だ」とし、「われわれは捕虜の交換、ガザ地区の復興を含む包括的かつ持続可能な停戦合意に達するための交渉を直ちに開始する用意があることを確認する」と述べた。
テルアビブの「人質広場」で人質解放を見守る市民(ジェトロ撮影)
米国のドナルド・トランプ大統領は5月11日、自身が設立したSNSトゥルース・ソーシャルへの投稿で、「人質となっていた米国市民が家族のもとに帰還することを発表できることをうれしく思う。これは、非常に残忍な戦闘に終止符を打ち、生きている全ての人質と遺骨を愛する人のもとに返すために、米国と仲介者であるカタールとエジプトの努力に対して誠意をもって取られた措置だ」と投稿した。
米国籍の人質解放に関するトランプ大統領のトゥルース・ソーシャルでのコメント画面
(イスラエル、米国、エジプト、カタール、パレスチナ)
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