2024年の外国直接投資額は6億1,761万ドル、過去5年の最低を更新

ガーナ投資促進センター（Ghana Investment Promotion Centre: GIPC）は2024年第4四半期（10～12月）報告書で、同国の2024年（1～12月）の外国資本による直接投資額（認可ベース）は6億1,761万ドル、プロジェクト件数は140件（国内資本との合弁を含む）だったと発表した。2023年と比較すると、件数ベースでは15％の増加となったが、投資額では5％の減少となり、過去5年で最低を記録した2023年を下回った（2024年3月15日記事参照）。なお、外資との合弁による国内資本による投資額は3,411万ドルだった。

認可プロジェクト140件のうち、外国企業のプロジェクト数は107件（総額3億4,165万ドル）、ガーナ企業と外国企業による合弁事業のプロジェクト数は33件（総額3億1,007万ドル）だった。プロジェクトの地域分布については、グレーターアクラ州が115件となっている。セクター別の件数は次のとおり。

• 1位：製造業（66件）
• 2位：サービス業（40件）
• 3位：貿易業（24件）
• 4位：観光業（4件）
• 5位：農業（3件）
• 6位：建設業（2件）

金額ベースでは、サービス業（2億8,156万ドル）が最多で、製造業（2億2,062万ドル）が続いた。

外国直接投資の国別の件数では、1位中国（49件）、2位インド（12件）、3位米国（8件）で、金額ベースでは、1位オランダ（2億6,553万ドル）、2位エジプト（9,601万ドル）、3位スペイン（7,641万ドル）となっている。金額ベースで1位のオランダの主なプロジェクトとしては、タコラディ港湾事業が挙げられている。

（中川翼）