半導体展示会「SEMICON Korea 2025」がソウルで開催
(韓国)
ソウル発
2025年02月27日
国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は2月19日から21日にかけて、ソウル市所在のコンベンションセンター・COEXで、韓国最大級の半導体展示会「SEMICON Korea 2025
」を開催した。日本や欧州などでも開催されている「SEMICON」は、半導体産業の製造技術や装置、素材、部品のほか、IoT(モノのインターネット)機器などを扱い、産業全体の最新動向とイノベーションを紹介する、エレクトロニクス製造分野の国際展示会だ。
同協会によると、「SEMICON Korea 2025」には韓国や日本、ASEAN、欧米などから500社が出展した。うち、在韓日系企業では東京エレクトロンコリア、日立ハイテクコリア、キヤノンセミコンダクターエンジニアリングコリアなどが参加した。出展企業は、半導体製造装置や素材、部品などを紹介するとともに、半導体人材の確保のために積極的な採用活動を行った。
会場内の日系企業ブース(ジェトロ撮影)
「SEMICON Korea 2025」を取材した「毎日経済」(2月19日)によると、半導体業界ではHBM(High Bandwidth Memory:広域帯メモリー)をはじめとした人工知能(AI)半導体が高い注目を集めており、2024年に引き続き半導体市場を先導していくと見込まれている。また、同紙は、「2025年の半導体市場のトレンドとして、電力効率とサプライチェーンの拡大、持続可能性が挙げられる」とする同展示会に来場した業界関係者の声も伝えた。
なお、韓国政府は2022年11月に半導体を国家先端戦略産業に指定し、民間投資の支援強化や特化団地の造成、専門人材の育成などに注力している(2023年6月2日記事参照)。
(橋本泰成)
(韓国)
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