タイ商工会議所、タイ・中国商工会議所、中国企業協会がタイ・中国ビジネスの促進メカニズムを創設

タイ商工会議所（TCC）とタイ・中国商工会議所（Thai CC）、中国企業協会（CEA）は共同で10月9日、「持続可能なタイ・中国ビジネスの協調と推進のメカニズム」の創設を発表した（TCCフェイスブック）。

地元報道によれば、このメカニズムは貿易や投資、情報交換など、タイと中国の包括的なビジネス関係を強化し、持続可能な経済成長を確保するとともに、2国間の経済的な課題の解決を目的としている（10月14日付「バンコク・ポスト」紙）。主な行動計画は次のとおり。

1. さまざまなプラットフォームを通じて、タイ・中国におけるタイの経済・貿易情報を発信する。
2. コミュニケーションとビジネス交流促進のため、両国代表間での定例会議を開催する。
3. セミナーや公共慈善事業を通じて、タイと中国の企業間のビジネス交流を促進する。
4. 両国の法律と文化、商慣習に関する知識を深めるための研修や教育面で協力する。
5. 5G（第5世代移動通信システム）と電子商取引、物流などの産業における、ビジネス協力機会を促進するためのサプライマッチングや展示会を開催する。
6. 電気自動車や情報技術などの新産業における協力を促進する。
7. 両国間の効率的な事業運営を支援するため、ビジネス・コンサルタント・サービスを提供する。
8. ２国間協力の成果を広報するためのメディア協力を強化する。
9. 両国の企業が国際法や規制を厳格に順守するように促す。

タイ商工会議所のサナン・アンウボンクン会頭は当該メカニズムについて、「タイと中国の民間部門が話し合い、貿易におけるさまざまな障害への解決策を見いだす1つのメカニズムとなる。また、政府の政策決定を行うために両国へのコミュニケーション・チャンネルとしても活動する」と述べた（10月10日付「クルンテープ・トゥラギット」紙)。

（ピンラウィー・シリサップ、藤田豊）