上海の高級中華レストランで、ジェトロが日本酒のペアリングイベント実施

ジェトロは8月26日、日本食品海外プロモーションセンター（JFOODO）の販売促進活動の一環として、ミシュラン獲得店を系列店に持つ上海市の高級中華レストランで、日本酒と中華料理のペアリングイベントを実施した。

このイベントは、日本酒の普及を目的として日本酒に興味を持つ消費者やメディア、KOL（キーオピニオンリーダー）などを対象として実施したもので、約20人が参加した。中国政府による禁漁期間が終了（注）後のタイミングに合わせ、上海近海の海鮮を使用した中華料理が提供されたほか、辛味の効いた中華料理とのペアリングが開催された。

参加者からは、「日本酒の説明が分かりやすく、非常に勉強になった」「日本酒が海鮮料理と合うのは何となく理解していたが、カニ肉入りの辛い麻婆豆腐とも合う日本酒があるのは新しい体験で、とてもおいしかった」といった声が聞かれた。一方で「中華料理店で日本酒を楽しむ習慣はまだ一般的ではないので、今後このようなイベントを継続的に実施してほしい」との要望も上がった。

また、8月26日から10月7日まで、日本酒試飲体験も継続して実施しており、ジェトロは中国での日本酒の知名度向上と輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施する予定だ。

（注）中国政府は漁業資源の保護を目的として、海域ごとに禁漁期間を定めている。うち北緯26度30分から北緯12度までの東シナ海と南シナ海では、5月からの禁漁期間が8月16日に終了した。

（王志燕）