タイ保健省、補助食品やラベル表示など4本の告示案について意見公募

(タイ)

バンコク発

2023年07月05日

タイ保健省食品医薬品局(FDA)は食品関連の告示案4件について、それぞれFDAウェブサイトで意見公募を行っている。各告示案の概要は次のとおり。

(1)補助食品(改正)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます:8月15日締め切り

  • 保健省告示2005年293号「補助食品PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(英語仮訳PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))の第5条(5)に規定されたビタミンおよびミネラルの最大量を見直す。具体的には、現在はThai RDI(注)に定めるビタミンおよびミネラル量を最大量としているが、これを告示案付属資料PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に定めるビタミンおよびミネラルの量に置き換える。
  • 施行日は、官報に掲載された180日後。

(注)タイ人が1日に摂取すべき栄養成分の量であり、具体的には6歳以上のタイ人に摂取を推奨する1日2,000キロカロリー(kcal)のエネルギー必要量を基に算出した1日当たりの栄養成分。保健省1998年告示182号「栄養表示ラベル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の添付資料3で規定されている。

(2)食品ラベルを義務化する特定の加工食品(廃止・新規)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます):8月31日締め切り

(3)製造、輸入、販売を禁止する食品(廃止・新規)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます):8月31日締め切り

  • グルコマンナンやこんにゃく粉を含む小型容器に詰められたゼラチン製品およびゼリー菓子に関する保健省告示2002年263号「製造、輸入、販売を禁止する食品PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(英語仮訳PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))を廃止し、新たな告示を制定する。
  • 現在は、直径または最も広い部分の断面が 4.5センチメートル(cm)以下の小型容器に詰められたグルコマンナンやこんにゃく粉を含むゼラチン製品およびゼリー菓子が製造、輸入、販売禁止の対象となっているが、喉の詰まりや窒息を引き起こした幼児に関する報告があり、致命的な危険性を予防・軽減するため、タロイモ粉末または根菜類粉末を含むゼラチン製品およびゼリー菓子も対象に加える。
  • 施行日は、官報告示日の翌日。

(4)包装食品のラベル表示(第2版)(改正)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます):8月31日締め切り

  • 保健省告示2017年年383号「包装食品のラベル表示外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(第2版)」に関して、「ゼラチン製品」「玄米粉」の食品ラベル上の警告文を追加する。
  • 具体的には、「ゼラチン製品」に関しては子供の摂取量に関する警告文を、「玄米茶」については赤ちゃん用ミルクの代替として使用しないよう求める警告文を追加する。
  • 施行日は、官報告示日の翌日。

(谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー)

(タイ)

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