上半期のベンチャー投資額、前年同期比19.3％増

韓国中小ベンチャー企業部は8月21日、2024年上半期のベンチャー投資額が前年同期比19.3％増の5兆3,619億ウォン（約5,898億円、1ウォン＝約0.11円）だったと発表した（添付資料表1参照、注1）。2024年上半期の投資件数は3,754件と、前年同期（3,025件）より729件増加した。

投資先を業種別にみると、ICT（情報通信技術）サービスへのベンチャー投資額は1兆2,966億ウォンと、前年同期（9,020億ウォン）に比べ43.7％増加した。電気・機械・設備（9,457億ウォン、40.9％増）、バイオ・医療（8,348億ウォン、39.2％増）への投資額も大幅に増加し、9つの業種（注2）のうち7業種で増加がみられた。一方で、ICT製造（4,883億ウォン、5.2％減）、映像・公演・レコード（1,664億ウォン、54.4％減）の2業種は前年同期よりも減少した（添付資料表2参照）。

被投資企業を業歴別にみると、後期企業（7年以上）への投資額が2兆8,953億ウォン（前年同期比41.2％増）で最も多く、次いで中期企業（3～7年）が1兆4,820億ウォン（21.6％増）、初期企業（3年以下）が9,846億ウォン（19.6％減）だった。

同部の吳姈姝（オ・ヨンジュ）長官は「高金利や内需不振が続く中、前年よりもベンチャー投資額が増加していることは非常に前向きに捉えるべきだ」とし、「このデータを参考に、市場が必要とする支援案を策定する計画」と明らかにした。

（注1）投資主体は「革新ベンチャー・スタートアップ資金支援および競争力強化方案」によるベンチャー投資会社など。

（注2）ICTサービス、電気・機械・設備、バイオ・医療、化学・素材、流通・サービス、ゲーム、ICT製造、映像・公演・レコード、その他。

（橋本泰成）