白物家電分野の生産連動型奨励策(PLI)、3次募集開始
(インド)
ニューデリー発
2024年07月12日
インド商工省は7月8日、白物家電(エアコンとLED)分野の生産連動型奨励策(PLI、注)の3次募集の開始を発表した。
条件は2021年の1次公募、2022年の2次公募と同様、投資と売上高の双方で一定の水準を満たすことにより、基準年度比の売上高増加分に対して一定割合(4~6%)を掛けた額のインセンティブを付与する仕組みだ。今回の募集対象は、実施期間が2028年度(2028年4月1日~2029年3月31日)までのもの。
今回申請が可能とされているのは、新規の申請者に加え、PLI承認企業のうち、より高いターゲットセグメントに切り替え、より多くの投資を提案する企業、もしくは異なるターゲットセグメントで申請するグループ企業も含まれる。申請期間は7月15日~10月12日で、専用ウェブサイトから申請を行う必要がある。
同省のプレスリリースには、これまでに日系企業を含む計66社の696億2,000万ルピー(約1,322億7,800万円、1ルピー=約1.9円)の投資計画が承認されており(2021年11月11日記事、2022年5月12日記事参照)、同PLIは2021~2028年度の8年間で623億8,000万ルピーの予算が計上されている。
(注)「生産連動型奨励策(PLI)」は、インド政府が2020年度(2020年4月~2021年3月)に導入した国内製造業振興の目玉政策。対象となる全14分野について、分野ごとの適格基準を満たせば、新規工場を設立した製造業企業に対し、売上高の増加額などに応じてインセンティブ(補助金)を支給するスキーム。
(花村大樹)
(インド)
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