製造業にAIを積極導入する産学官の組織を立ち上げ

韓国産業通商資源部は7月22日、産学官の250人が参加する中で、「人工知能（AI）自律製造アライアンス」発足式を開催したと発表した。同アライアンスは製造業にAIを導入し、生産性・安定性・環境性を画期的に高め、「AI自律製造」の基盤を拡充することを目的としている。同アライアンスについて、2024年は10～20のAI自律製造先導プロジェクトを選定し、2028年までに200プロジェクトの選定を進める。選定された先導プロジェクトには、1件当たり最大100億ウォン（約11億円、1ウォン＝約0.11円）の予算が割り当てられる。さらに、先導プロジェクトを通じて蓄積した技術やデータなどを基に、標準モデルを作成し、普及させる計画だ。先導プロジェクトはAI自律製造を同一バリューチェーン内の大企業から中堅・中小企業まで垂直的に普及させることを目的にしているのに対し、標準モデルはバリューチェーンを超え、水平的に普及させることを目的としている。

なお、同アライアンスは業種別に12分科、153企業・機関が参加している。各分科には、業種を代表するアンカー（Anchor）企業とともにサプライチェーンを構成する中堅・中小企業が参加している。12分科と分科別のアンカー企業は次のとおり。

• 自動車：現代自動車・起亜
• エレクトロニクス：LGエレクトロニクス
• 造船：HD韓国造船海洋、サムスン重工業、ハンファオーシャン、HD現代重工業、HD現代尾浦、ハンファロボティクス
• 二次電池：LGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKオン、エコプロ、ポスコフューチャーエム
• 機械・装置：DNソリューションズ
• 鉄鋼：ポスコ
• 半導体・ディスプレー：ハナマイクロン
• 精油・石油化学：GSカルテックス
• バイオ：シージェン、済州特別自治道開発公社
• 防衛産業・航空：大韓航空、KAI
• 繊維： コーロングロテック
• ナノ素材：LG化学

（李海昌）