イラン暦1402年（西暦2023年度）の名目GDP、前年同期比5.7％増

イラン統計センターは6月12日、イラン暦1402年（西暦2023年3月21日～2024年3月19日）の経済レポートを発表し、石油部門を含めた名目GDPは前年同期比5.7％増の8,675兆リアル（約32兆9,650億円、1リアル＝約0.0038円、約14億ドル、1ドル＝約60万リアル）、非石油部門は3.4％増の7,321兆リアルとした。

分野別にみると、産業・鉱山分野の名目GDPは前年同期比6.9％増、そのうち石油・天然ガス抽出が20.3％増と高い成長率を記録した。次いで、サービス分野が5.7％増だった。一方、農業分野は2.2％減のマイナス成長となった。

GDPに占める構成比は、サービス分野が55％、産業・鉱山分野は39％（そのうち石油・天然ガス抽出は16％、非石油産業・鉱山分野23％）、農業分野が6％だった。

なお、IMFは2024年4月に発表した「世界経済見通し（改定版）」で、イランの2023年の実質GDP成長率を4.7％と推計した。2024年は同3.3％の予測と発表している。

（マティン・バリネジャド、鈴木隆之）