ジェトロ、上海市で最大規模の日本産酒類イベント「Japan Sake Month」を初開催
(中国)
上海発
2024年06月10日
ジェトロは5月31日~6月1日、在上海日本総領事館、日本国税庁、日本酒造組合中央会および上海市政府と連携し、中国の上海市で日本産酒類などのPRや販路開拓を目的としたイベント「Japan Sake Month」を初開催した。これに伴い、オープニングイベント「2024年日本産酒類サミット(和酒峰会)」も行った。会場は、中国国際輸入博覧会(上海輸入博と称される)に出展した日本産品の常設展示を行っている「上海虹橋品匯・虹橋輸入商品交易展示中心」に設置した。出展面積は5,000平方メートルを超え、中国国内の酒類・食品メーカー、中国進出日系酒類・食品企業、卸・小売業者など計108の企業・団体が、1,000SKU(注)の清酒、ウイスキー、焼酎・泡盛、ビール、リキュール、ワインなどの日本産酒類を出展した。同イベントはChina Japan Street事業(以下、CJS)の一環として実施した。
同イベント開催期間の2日間で、2023年に同じく上海市で開催した「日本産酒類BtoBマッチングイベント」と比較して3倍を超す延べ2,500人以上が来場し(2023年3月28日記事参照)、ジェトロが中国で開催した日本産酒類イベントで過去最大規模となった。また、日本産酒類の認知度向上のため、日本酒と食品のペアリングや焼酎の飲み方に関するセミナー、日本産酒類販売企業による新商品発表会なども行った。
開会式の様子(ジェトロ撮影)
CJSを紹介する様子(ジェトロ撮影)
日本酒ペアリングの様子(ジェトロ撮影)
出展者からは、「過去最大規模の同イベントで、日本産酒類関連企業間の交流ができ、良い機会となった」「中国市場で日本産酒類の新規開拓を考えている中で、関連する専門性の高いセミナーを聴講でき、とても役に立った」「自社商品が中国において認知度が高いということを知り、自信につながった」といったコメントが寄せられた。一方で、「情報収集に役立ったが、具体的な商談は今後継続的に行う必要がある」「同イベントは日本産酒類のPRに大変有効だった。今後は、販売目的のほか関係者とのつながりや情報収集、商品の魅力を伝える場になるとより良いイベントになると考えた」という声もあった。
会場の様子(ジェトロ撮影)
ジェトロは2024年6月1日から6月30日まで、一般消費者向けにも日本産酒類の販売促進・認知度向上および輸出拡大のために、飲食店25店舗と連携した同様のイベント「和酒満溢」を開催している。
(注)SKUは、Stock Keeping Unitの略で、受発注や在庫管理を行う際の最小単位。
(陸幸)
(中国)
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