ジェトロ、米フィラデルフィアの大学同窓イベントで和牛をプロモーション

(米国)

ニューヨーク発

2024年05月22日

在ニューヨーク日本総領事館とジェトロを事務局とする「農林水産物・食品輸出支援プラットフォーム(以下、プラットフォーム)」は514日、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのドレクセル大学が開催した「同窓生の集い」において、和牛のプロモーションを実施した。

プラットフォームは20231011月に、同大学の調理学専攻課程に和牛コースを設置し、和牛の知識と取り扱い技術の教育、普及に取り組んでおり(2023年11月8日記事参照)、2024年も同様に和牛コースを設置予定だ。

プラットフォームでは今回、同大学の調理学専攻課程の卒業生が集まり情報交換を行う「同窓生の集い」の機会を捉え、(1)同大学教員による和牛の紹介と説明、(2)前年の和牛コースを受講した学生によるプレゼンテーション、(3)同じく前年の受講生である地元シェフや大学教員、学生による和牛メニューの提供を行った。前年に受講者が学んだ知識や技術の活用機会を提供するとともに、レストランのシェフなど食品・ホスピタリティ業界で活躍する卒業生への和牛の紹介、卒業生の和牛コース受講促進を狙いとしたものだ。

写真 大学教員による和牛の説明(ジェトロ撮影)

大学教員による和牛の説明(ジェトロ撮影)

写真 学生による和牛プレゼンテーション(ジェトロ撮影)

学生による和牛プレゼンテーション(ジェトロ撮影)

今回のイベントでは、日本の和牛関係者ではなく、同大学の教員によって和牛の紹介がされた。また、前年に和牛コースを受講し、自身のレストランでの取り扱いを決めたシェフが、和牛メニューを紹介する立場となった。これらはプラットフォームによる取り組みの成果で、同大学における和牛の教育環境構の充実に向けた一歩といえそうだ。さらに、学生による和牛のプレゼンテーションは、学生自身に深い理解をもたらすだけでなく、卒業生にとっても印象深いものとなったようだ。卒業生からは「学生のうちから和牛コースのような授業を受けられる環境は恵まれている」との声が聞かれ、今後の受講希望者の増加が期待される。

写真 説明を聞く卒業生の様子(ジェトロ撮影)

説明を聞く卒業生の様子(ジェトロ撮影)

写真 和牛メニューを調理中の教員と学生(ジェトロ撮影)

和牛メニューを調理中の教員と学生(ジェトロ撮影)

写真 肩ロースカブリを用いた和牛サンドイッチ(ジェトロ撮影)

肩ロースカブリを用いた和牛サンドイッチ(ジェトロ撮影)

(岡田卓也)

(米国)

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