電動作業車などの製造企業、米サウスカロライナ州へ製造拠点を移転

(米国)

アトランタ発

2024年05月13日

米国のサウスカロライナ州のヘンリー・マクマスター知事(共和党)は5月7日、産業用、商業用の電動作業車や電動ゴルフカートなどを製造する米国のコロンビア・ビークル・グループが1,220万ドルを投じて、同州エイケン郡に製造拠点を設立すると発表した。

同社は、ウィスコンシン州に本社を置くノルディック・グループのグループ会社で、「コロンビア」というブランドで工場や倉庫などで使われる小型の電動運搬車などを製造しているほか、「トンバーリン」というブランドで高級電動ゴルフカートなども製造している。顧客や調達先などの近くに立地するため、フロリダ州とウィスコンシン州の製造拠点をサウスカロライナ州エイケン郡に移転する。今後18カ月かけて段階的に操業を開始する予定で、新拠点では新たに180人の雇用を創出する見込みだ。

同社のマイケル・トンバーリン最高経営責任者(CEO)は「われわれは1947年以来、素晴らしいコミュニティに投資しており、エイケン郡は『トンバーリン』と『コロンビア』のブランドの継続的なグローバル展開に最適な場所だ」と述べた。

なお、2024年2月にはオムロンが、生産能力の拡大、リードタイム改善、サービス強化のため、製造拠点をワシントン州からサウスカロライナ州へ移転すると発表しており(2024年2月15日記事参照)、サウスカロライナ州への製造業の移転が続いている。

(檀野浩規)

(米国)

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