2月の自動車生産台数、前年同月比19.3％減の13万4,000台

タイ工業連盟（FTI）は3月26日、2月の自動車生産台数が前年同月比19.3％減の13万3,690台だったと発表した（添付資料表参照）。部門別では、乗用車が14.6％減の5万441台、ピックアップトラックなどの商用車が21.9％減の8万3,249台だった。自動車生産台数全体の64.9％を占める輸出向けは9.3％減の8万6,762台、国内販売向けは33.0％減の4万6,928台だった。

2024年1～2月累計の自動車生産台数は前年同期比15.9％減の27万5,792台だった。部門別では、乗用車が11.0％減の10万2,950台、ピックアップトラックなどの商用車が18.6％減の17万2,842台だった。輸出向けが2.8％減の18万1,872台、国内販売向けが33.3％減の9万3,920台だった。

2月の自動車国内販売台数は、個人債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、前年同月比26.2％減の5万2,843台、1～2月累計では、前年同期比21.5％減の10万7,657台だった。一方、中国車は、1月の乗用車販売シェアで、BYDが26.5％を占め、トヨタ、ホンダを抜いてトップに立つなど、バッテリー式電気自動車（BEV）で攻勢を強めており、同月の乗用車の日系シェアは、51.7％まで低下した（添付図1、2、3参照、注）

2月の完成車の輸出台数は前年同月比0.2％増の8万8,720台だった。完成車の輸出額は10.7％増の約607億バーツ（約2,549億円、1バーツ＝約4.2円）となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は10.4％増の約820億バーツだった。

1～2月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年同期比0.1％増の17万5,436台で、輸出額は12.8％増の約1,212億バーツだった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は12.2％増の約1,616億バーツだった。

（注）国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点（出所：タイ国トヨタ）で入手可能だった2024年1月のデータに基づいて作成している。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）