アモイ市で「日本産酒類のBtoBマッチング・BtoCプロモーションイベント」開催

(中国、日本)

広州発

2024年03月14日

ジェトロは中国福建省アモイ市で3月1〜3日の3日間、「日本産酒類のBtoBマッチング・BtoCプロモーションイベント」を開催した。

3月1日にウェスティン厦門で開催したBtoBイベントには、China Japan Street事業(注)に参加する日本酒類を取り扱う企業(輸入業者など)計34社が参加し、214人のバイヤーが来場した。このBtoBイベントはジェトロと国税庁が共催し、展示会の主催者ProWineと連携し実施しており、今回は南京市、長沙市に続いて3回目となった。また、同イベントに合わせて、日中の酒類専門家を招き、日本産酒類の理解促進を目的としたセミナーも実施した。出展者からは、「白酒の代理店から、中国で販売実績のまだなかった梅酒の注文を得た」「アモイ市周辺地域の酒類取扱企業と連絡先を交換することができた」などの声が聞かれた。出展者の利休蔵は、包装にも工夫を凝らしており、航空機内へ持ち込み可能なパッケージ包装にするなどして、持ち運びや郵送での利便性・コストパフォーマンスの良さをアピールした。来場した旅行会社も関心を寄せていた。

今回は全体としてワインの卸売企業の来場が多かったが、小売業の購買担当も来ていた。中国大手スーパーの購買担当者は「店舗の顧客に合う日本酒を選びに来た。多くの日本酒があり、それぞれ試飲しながら、何社かの日本企業と商談した」と話していた。

写真 マッチングイベント会場で商談と試飲(ジェトロ撮影)

マッチングイベント会場で商談と試飲(ジェトロ撮影)

3月2〜3日の2日間は、アモイ市のショッピングモール・SM広場で消費者向けプロモーションを開催し、32の企業と自治体が参加した。会場ではスタンプラリーやダンス、飲み比べイベントを実施。出展者からは「スタンプラリーなどイベントは消費者が複数のブースを回るきっかけとなり、とてもよい仕組みだと思う」という声が聞かれた。週末のショッピングモールには若者が多く、来場者は各種の日本酒類の試飲を楽しんだ。来場者は「日本のものを購入する機会は普段は多くないが、今回試飲して、アルコール度数41度の甘いお酒がおいしいと感じた」と話していた。

写真 にぎわうプロモーションイベント会場(ジェトロ撮影)

にぎわうプロモーションイベント会場(ジェトロ撮影)

福建省アモイ市は中国の国際交通ハブの1つ。現在、アモイ市郊外に新空港(厦門翔安国際機場)を建設中で、2026年に開港する予定だ。新空港はアモイ市街から地下鉄で40~45分程度の見込み。同市商務局によると、市には300社以上の日本企業が進出しており、同商務局は「今後、日本企業によるさらなる投資増加を期待している」とコメントした。

(注)ジェトロが運営している中国バイヤー向けのオンライン・マッチング・プラットフォーム。中国のメッセンジャーアプリWeChat(ウィーチャット)のメッセージ機能を活用し、WeChat上で中国バイヤーと日本企業が商談を行う。2023年12月時点では約1,000社、7,500商品が登録済み。詳細はジェトロのChina Japan Street事業のHP参照

(西村京子)

(中国、日本)

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