ジェトロ、吉林市のスキーリゾートでウインタースポーツ用品などをPR

ジェトロは2月21日から22日、吉林省吉林市の吉林万科松花湖リゾート内にある松花湖プリンスホテルにおいて、日本ブランドのウインタースポーツ用品および飲食品のプロモーションイベントを実施した。本イベントは「JAPAN MALL事業」（注）の一環であり、ウインタースポーツ用品を取り扱う企業と日本の飲食品を取り扱う企業併せて23社が出展した。出展商品は、ウインタースポーツ用品、酒類、飲料、加工食品など約80品目。

2022年北京冬季オリンピックの開催以降、中国国内のウインタースポーツに対する人気の高まりを受け、日本のウインタースポーツ用品の認知拡大を図るとともに、日本酒を中心とした日本産飲食品の販売拡大を目的に実施した。開催場所である吉林万科松花湖リゾートは、家族連れや女性客を中心とするスキー初中級者に人気のあるスキー場だ。同リゾート運営会社の担当者によると、2023年は新型コロナウイルス感染の沈静化直後にもかかわらず、上海市、浙江省、江蘇省を中心に省外から約65万人が集まり、活況を呈したという。

本イベントには、ホテル宿泊者や日帰りの地元客ら約300人が来場。子供や女性が楽しみやすい参加体験型イベント（お汁粉作りやお面制作）や商品体験を実施。さらに、来場者向けに対象商品のQRコードをスキャンさせ、EC（電子商取引）サイト上での販売を促した。

本イベントに出展した企業からは、「スキーリゾートで直接商品を販促する機会はあまりなかったため、このようにわれわれの商品を展示する機会はありがたい」といった声が上がった。また、来場者からは、「（ウインタースポーツ用品について）価格がリーズナブルである上に、品質が良い」「（吉林で）このように日本酒などを試飲するイベントは初めてで、知らない商品を知れてうれしい」といったコメントがあった。

ジェトロでは、今後も引き続きウインタースポーツ市場動向やニーズを発掘しながら、ウインタースポーツ用品を中心とした商品カテゴリーの市場調査、認知度向上および販売拡大に向けた取り組みを検討している。

（注）JAPAN MALL事業は、海外の主要ECサイトによる日本商品の買い取り販売を支援することで、売れ筋日本商品の創出を目指す、EC分野初のマーケットインの取り組み。詳細はJAPAN MALL事業ホームページ参照。

（阿部里苑）