自動運転の米ウェイモ、ソフトウエアアップデートに関するリコール発表

(米国)

サンフランシスコ発

2024年02月14日

自動運転の米国ウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は2月13日、最高安全責任者(CSO)マウリシオ・ペーニャ氏の名前で、ロボットタクシーに搭載しているソフトウエアについて、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコール報告書を提出したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2023年12月11日にアリゾナ州フェニックスで、牽引されたピックアップトラックに2台のロボットタクシー車両が衝突したことを受けたもの。ソフトウエアのアップデートは既に2023年12月20日から1月12日の間に終了している。

同社はこの衝突事故について、どちらのロボッットタクシー車両も事故当時、乗客を乗せておらず、負傷者はなく、車両の損傷も軽微だったため、NHTSAと協議し、リコールを決定したとしている。さらに、今回の自主的なリコールは同社の技術を安全に配備し、世の中と透明性をもってコミュニケーションするという責任について、同社がどれほど真剣に受け止めているかを示していると述べている。

ウェイモ関連では、自動運転タクシーが自転車と衝突した事故(2024年2月13日記事参照)のほか、2月10日には旧正月を祝うサンフランシスコのダウンタウンの中華街でウェイモの自律走行車が群衆によって破壊、燃やされる事件が起きた(「サンフランシスコ・スタンダード」紙電子版2月12日)。乗員はいなかったとみられる。

(芦崎暢)

(米国)

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