自動運転車の事故に対する調査が続く、米クルーズやウェイモ

(米国)

サンフランシスコ発

2024年02月13日

米国カリフォルニア州で自動運転車が引き起こした事故について、調査と取り調べが続いている。

米ゼネラルモーターズ(GM)の自動運転部門の子会社クルーズ(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)が起こした2023年10月の人身事故を受け、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)公聴会が2024年2月6日に開催された(2023年10月12日記事参照)。

クルーズは事故後、共同創業者の最高経営責任者(CEO)や最高技術責任者(CTO)の退任、GMからの投資削減、従業員の削減など、事業の再構築に取り組んでいる(2023年12月21日記事参照)。同社は1月には、衝突事故に関する情報開示を自主的に拡大することをCPUCに申し出た。カリフォルニア州の規制では、試験段階にある車両が関係する事故に関してのみ、衝突事故報告書の提出を求めているが、クルーズは運行許可を受けて商用運行する車両に関する衝突事故も含めることを提案した(NBC BAYAREA2月7日)。今回の公聴会では、事件の解決に向けた和解金として、以前に提案した金額より高い11万2,750ドルの罰金を支払うことを申し出たと複数のメディアが報じている。

同じく自動運転を手掛けるグーグル傘下のウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は、2月7日にサンフランシスコ市南部で自転車と衝突し、自転車に乗っていた人の命に別状はないが、軽傷を負わせたと複数メディアが報じた。ウェイモによると、同社の自動運転車両が信号のない交差点を通過しようとした際に事故が起きたとのことだ。カリフォルニア州車両管理局は事故を調査している。

(芦崎暢)

(米国)

ビジネス短信 cfa6ef07addc8d52