ジェトロ、ハワイの著名シェフとインフルエンサーを東京、福岡、愛媛に招聘、視察ツアー実施

(米国、日本、福岡、愛媛)

ロサンゼルス発

2024年02月16日

ジェトロは127日から22日まで、日本産水産物の米国ハワイ市場に向けた輸出拡大と魅力発信を目的に、ハワイで活躍するシェフとインフルエンサーを日本に招聘(しょうへい)した。シェフとインフルエンサーたちは東京都、福岡県、愛媛県を訪問し、鮮魚市場の視察や水産関係事業者とのネットワーキングなどを実施した。

ハワイ州は、人口の約4割がアジア系人種で、多くの日本食レストランや日系スーパーがあり、州外から年間1,000万人もの観光客が訪れる。今回、ハワイに10店舗を構えるロイズグループのロイ・ヤマグチ氏をはじめ、ハワイで活躍する人気シェフ10人、フードコラムニストのショーン・モリス氏などハワイ在住の人気インフルエンサー5人を日本に招き、豊洲市場(東京都江東区)や長浜鮮魚市場(福岡市)などを視察し、日本産水産物の品質の高さをPRした。また、久原本家(福岡県久山町)のめんたいこ工場、宇和島プロジェクト(愛媛県宇和島市)、中田水産(宇和島市)、辻水産(宇和島市)などを訪れ、日本産水産物の加工や養殖の現場を視察し、日本産水産物への理解を促進した。さらに、福岡県の服部誠太郎知事への表敬訪問や、愛媛県立宇和島水産高校での調理実演など、地域との交流も行った(2024年2月6日記事2024年2月9日記事参照)。

今回の招聘で参加者から、「日本の鮮魚市場の取り扱い鮮魚、管理体制の水準の高さに驚いた」「日本産水産物の魅力を感じた。今回の訪問で知った鮮魚を早速、自分のレストランでも扱いたい」「実際の水産物の養殖現場などを視察し、日本産水産物の安全性へのこだわりなどを知ることができてよかった」とのコメントがあった。一方で「ハワイに日本産水産物輸入をしたいが、 地理的な問題で輸送コストが高いため、ハイエンドのレストランでしか日本の食材は仕入れられないのが現状」といった声も聞かれた。

ジェトロは3月にも、ハワイ現地バイヤーとの商談会や「JAPAN FOOD FESTIVAL in Hawaii」での日本産水産物広報ブースの出展など、日本の水産物の魅力をハワイに発信するプロモーションを継続的に実施する予定だ。(2024年1月25日記者発表参照

(森雄彦)

(米国、日本、福岡、愛媛)

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