米ヒューストンでエネルギー・気候テック・スタートアップ週間の9月初開催を発表

(米国)

ヒューストン発

2024年02月20日

米国ヒューストンのライス大学は2月14日、同市に拠点を構えるスタートアップ支援機関と連携し、2024年9月9~13日にヒューストンで第1回ヒューストン・エネルギー・気候テック・スタートアップ・ウイークを開催外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますすると発表した。主催は北米最大の気候変動テック専門アクセラレーターのグリーンタウン・ラブズと、石油サービス大手ハリバートン系列アクセラレーターのハリバートン・ラブズ、ライス大学付属のスタートアップ支援機関ライス・アライアンス・フォー・テクノロジー・アンド・アントレプレナーシップだ。

このイベントでは、世界各地からエネルギーや気候テック分野の投資家、業界のリーダー、スタートアップ企業が集い、持続的で低炭素なエネルギー社会の実現に向け、最も革新的で有望な企業や技術について紹介し、意見交換を行う。

グリーンタウン・ラブズのゼネラルマネジャー兼上級副社長のティミコ・ムーア・ラブ氏は「エンジニアリング人材による創意にあふれた課題解決力、世界を牽引する大学、優れた起業家に企業、資金に有形資産と、ヒューストンはどれをとっても、クリーン・エネルギー・トランジションで世界を牽引する最適の町だ。こうした魅力こそがこのイベントを通して世界に示される」と語る。

会期中、主催各機関や、ライス大学の支援を受けて運営している大型インキュベーション施設「アイオン(The Ion)」など、ヒューストン市内の各地でイベントが予定されている。

ヒューストンは「世界のエネルギー首都」から「世界のエネルギー・トランジション首都」への発展を目指している。同市は2020年4月、2050年までのカーボンニュートラル実現などを掲げる気候変動行動計画を策定した。ここで次世代エネルギー企業の創出が掲げられ、投資家の注目を集めるヒューストン発スタートアップ企業も生まれている。グリーンタウン・ラブズに代表されるエネルギー・トランジションを後押しするイノベーション拠点の整備も進んでいる(2023年9月27日付地域・分析レポート参照)。

(キリアン知佳)

(米国)

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