商務部、2023年のサービス貿易額を過去最高と発表

中国商務部は2月1日、2023年の中国のサービス貿易額は前年比10％増の6兆5,754億3,000万元（約135兆4,532億円、1元＝約20.6円）で、過去最高を記録したと発表した。

輸出は前年比5.8％減の2兆6,856億6,000万元、輸入は24.4％増の3兆8,897億7,000万元で、貿易収支は1兆2,041億1,000万元の赤字となった。2023年の中国のサービス貿易の特徴は次のとおり。

知識集約型サービス貿易は著しく成長した。2023年の知識集約型サービスの輸出入額は前年比8.5％増の2兆7,193億7,000万元だった。うち輸出は9％増の1兆5,435億2,000万元、輸入は7.8％増の1兆1,758億5,000万元で、貿易収支は3,676億7,000万元の黒字となり、前年比423億5,000万元増加した。輸出のうち最も大きく伸びたのは保険サービス、輸入では個人・文化・娯楽サービスが大幅な伸びを記録した。

旅行サービス貿易も高成長を遂げ、旅行サービスの輸出入額は1兆4,856億2,000万元で、前年比73.6％増だった。うち輸出は59.2％増、輸入は74.7％増だった。

商務部研究院サービス研究所長李俊氏は「世界貿易の伸び悩みが背景にある中、サービス貿易の2桁成長の達成は、中国の対外貿易の発展と安定に多大な貢献をもたらした」と述べた。旅行サービス貿易の大幅な伸びについては、出入国の利便政策の改善によるものと指摘した（「人民日報」2月2日）。

（陳航宇）