2023年の自動車生産台数、前年比2.2%減の約184万台にとどまる

(タイ)

バンコク発

2024年02月02日

タイ工業連盟(FTI)は1月29日、12月の自動車生産台数が前年同月比15.8%減の13万3,621台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。部門別では、乗用車が7.9%減の5万99台、ピックアップトラックなどの商用車が19.8%減の8万3,522台となった。自動車生産台数全体の61.8%を占める輸出向けは3.7%減の8万2,592台、国内販売向けは29.9%減の5万1,029台だった。

2023年通年の自動車生産台数は前年比2.2%減の184万1,663台だった。部門別では、乗用車が8.0%増の64万8,803台、ピックアップトラックなどの商用車が7.0%減の119万2,860台だった。輸出向けが11.4%増の115万6,035台、国内販売向けが19.0%減の68万5628台だった。

12月の国内販売台数は、個人債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、前年同月比17.5%減の6万8,326台、通年では前年比8.7%減の77万5,780台だった。なお、1~11月の乗用車の国内販売台数に占める日本車のシェアは67.9%で、2022年通年の79.6%から11.7ポイント減少、一方、バッテリー式電気自動車(BEV)で攻勢を強める中国車は7.0%から13.1%になり、6.1ポイント増加している(「添付資料図1 乗用車の国内販売台数に占めるメーカー別シェア」「図2 商用車の販売台数に占めるメーカー別シェア」「図3 国内自動車総販売台数に占めるメーカー別シェア」参照、注)。

12月の完成車の輸出台数は前年同月比19.1%減の9万305台だった。完成車の輸出額は12.4%減の約625億バーツ(約2,562億5,000万円、1バーツ=約4.1円)、完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は10.1%減の約843億バーツだった。

通年では、完成車の輸出台数が前年同期比11.7%増の111万7,539台だった。輸出額は15.3%増の約7,200億バーツ、完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は8.1%増の約9,728億バーツだった。

(注)国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点(出所:タイ国トヨタ)で入手可能だった2023年11月時点のデータに基づいて作成している。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

ビジネス短信 290441f4520d7e27