2023年の上海港コンテナ取扱量、14年連続で世界一
(中国)
上海発
2024年01月15日
中国の港湾運営会社の上海国際港務(SIPG)は1月1日、2023年の上海港のコンテナ取扱量が4,900万TEU(20フィートコンテナ換算)で、14年連続で世界1位となったと発表した。前年と比較すると3.6%増えた(2023年1月10日記事参照)。
主要港の洋山深水港(洋山港)は前年比4.6%増の2,500万TEUと、上海港全体のコンテナ取扱量に占める割合は51%に上った(「中国新聞網」1月3日)。上海洋山港海事局によると、2023年に洋山深水港を利用した国際コンテナ船は4.2%増の延べ8,767隻、うち積載能力1万8,000TEU以上の超大型コンテナ船は18.6%増の1,568隻だった。
上海国際港務は環境負荷の低いエネルギーの利用に積極的に取り組んでいる。上海港は2022年1月、米国ロサンゼルス港と世界初の太平洋横断グリーン輸送回廊(2022年2月1日記事参照)の実現に向けて協業すると発表し、ゼロ炭素燃料の船舶導入など、温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた目標を発表している。上海港はグリーンで持続可能な発展という理念の実現を促進していくとしている。
(王艶)
(中国)
ビジネス短信 f59bd2bdd13137eb