2024年1月からUAEなど5カ国がBRICSに加盟

(アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプト、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)

ドバイ発

2024年01月05日

アラブ首長国連邦(UAE)の「ナショナル」紙(11日付)によると、UAEは、2024年1月1日にBRICSに正式に加盟した。同時加盟のサウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプトを含め5カ国が新たに追加され、既存のBRICS5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)と合わせて加盟国は計10カ国になった。

今般の加盟国拡大は、2023年8月に南アフリカ共和国のヨハネスブルクで開催された第15回BRICS首脳会議で各国首脳が会合した際に合意されたもの(2023年8月25日記事参照)。今回、5カ国(注)が新たに加わったことで、世界経済の約28%のGDPを占める約28兆5,000億ドル規模になり、世界の原油生産量の約44%を占める経済圏となった。

UAEは、2023年の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)の開催や包括的経済連携協定(CEPA)の拡大などに加え、BRICS加盟との積極的な全方位外交を推し進めている(2023年12月1日記事2023年11月27日記事参照)。国営エミレーツ通信WAM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、シャクブート・ビン・ナヒヤーン・アル・ナヒヤーン国務相は「UAEがBRICSグループに加わったことは、世界中のすべての国の持続可能な発展を達成するための国際的かつ多国間協力への熱意の表れだ」とコメントした。

(注)2023年8月の第15回BRICS首脳会議において、UAEなどとともに新規加盟が承認されていたアルゼンチンは、2023年12月に就任したハビエル・ミレイ大統領が加盟を見送っている。

(清水美香)

(アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプト、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)

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