「YATA×北海道フェア」を開催、温泉宿をモチーフにしたパビリオンが人気

ジェトロは北海道庁など（注）とともに、2023年12月28日から2024年1月16日にかけて、香港で百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアを展開する一田（YATA）の店舗において、北海道産食品のプロモーションイベント「YATA×北海道フェア」を開催した。

同フェアは、香港の九龍半島にあるショッピングモール3施設（元朗のヨーホーモール、将軍澳のイーストポイントセンター、葵興のメトロプラザ）のイベントスペースおよび同モール内のYATA店舗で開催された。同フェアは、副題として「味自慢の温泉物語」と銘打たれた。会場では温泉宿をモチーフにしたパビリオンが設置されたほか、道産のカニやエビなどを使った水産加工品、夕張メロン味の菓子など多数の商品が販売された。温泉宿内の土産物屋を思わせるような棚に提灯などの飾り付けが施され、子連れの買い物客などで連日にぎわった。また、ジェトロは香港事務所内にサンプルショールームを設置し、北海道産品を特集した展示を実施した。YATAは同展示品を参考に、北海道の即席麺などの商品を同フェアで取り扱った。

YATAは、1990年に西友の香港法人として沙田に開業、2005年に香港大手財閥グループの新鴻基不動産の傘下となった。2008年に、日本語で歓声を表す「やった」を由来とする現在の名称に改名した。「現代の日本式生活百貨店」をコンセプトとして掲げており、日本産商品の取り扱いに力を入れている企業の1つ。香港域内に13店舗を展開し、近年は北海道産品のほかにも大阪産品のフェアを開催するなど（2023年4月3日記事参照）、地方自治体と連携した事業に取り組んでいる。

（注）北海道庁、ニトリパブリック、一般社団法人北海道貿易物産振興会によるコンソーシアム。

（横田覚）