ジェトロ、香港で「大阪産（もん）フェア」を開催

ジェトロは大阪府とともに3月9～22日に、香港で百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアを展開するYATA（ヤタ）の店舗で、大阪産品のプロモーションイベント「YATA大阪産（もん）フェア」を開催した。

同フェアは、YATAの百貨店店舗2店（沙田、大埔）と、スーパーマーケット6店舗〔新蒲崗（注1）、觀塘、將軍澳、葵芳、元朗、西環〕の計8店舗で開催された。冷凍のお好み焼きや、たこ焼きせんべいなど、16社が計50種類以上の大阪産品を出品し、特に冷凍食品など簡単な調理で食べられる商品が高い関心を集めた。各会場には、大阪産品や観光名所をモチーフとしたポップが買い物客を呼び込み、連日多くの来場者でにぎわった。

出展者からは「今回のイベントは香港各地の8店舗で開催されるので、多くの香港の消費者に自社の商品を知ってもらえる機会となる」「新型コロナウイルスの影響で日本に来てもらうことが難しい期間が長らく続いたが、香港の消費者に商品を届けることができ嬉しく思う」といった声が聞かれた。

農林水産省の資料によると、日本の国・地域別の農林水産物・食品輸出額において香港は2020年まで16年連続で1位を維持。2021年以降は、2年連続で中国に抜かれ2位に位置しているが、2022年の香港向けの輸出額は2,086億円と全体の15.6％（注2）を占める。

また、香港では2022年9月13日、農林水産省による「輸出支援プラットフォーム」が立ち上げられた（2022年9月30日記事参照）。同プラットフォームでは、官民一体となって日本産農林水産物・食品の輸出促進や日本食の普及に取り組んでおり、ジェトロも構成員の一員として参画している。

（注1）新蒲崗店における開催期間は3月9～21日。

（注2）国・地域別の金額構成比は、少額貨物輸出額を除く輸出実績（1兆3,381億円）を基に算出。

（奈木野美樹）