中華飲食店関係バイヤーをジェトロが北海道と九州に招聘、視察ツアー実施

ジェトロは、日本産食品の魅力を中国に発信するため、1月12日から18日まで、中国から飲食店関係のバイヤーを招聘（しょうへい）した。北海道、福岡県、鹿児島県の酒類や黒酢の生産工場、飲食店などを視察した。

中国では、中華料理などの食材として日本産食品の認知度がまだ十分に進んでいないことから、今回、日本産食品の取り扱いに関心のある高級中華レストランの経営者やインフルエンサーを日本に招き、ワイン、日本酒、焼酎などの酒類や黒酢、ドレッシングなどの調味料を紹介した。さらに、飲食店で日本産食材の調理方法や飲食店業態も紹介し、日本産食品の品質をPRした。

今回のイベントでは、視察参加者から、「酒蔵ツアーに参加して、イメージが深まった。1～2ケースを試しに購入し、自分の店で合うか試してみたい」「日本産食品の魅力を感じた。今後、自分の店を日本でも開店する予定だが、中国では現在輸入できないキンキなどの日本産水産物などで料理開発してみたい」「われわれは日本酒を中華と合わせる企画を考えている。まず日本酒のインポーターと連絡を取っていきたい」とのコメントがあった。一方で「焼酎は日本酒と比べて、より長い目で中国の人々に理解してもらうような取り組みが必要だ。日本酒とは段階が違うと感じている」「日程の割に予定が多く、移動距離が長かった」といった声も聞かれた。

ジェトロは日本産食品の中国での消費拡大を目的に、今後も同様の日本産食品の魅力を発信するプロモーションを継続的に実施する予定だ。

（周佳）