南頭古城美酒美食文化節、深セン市で開催

(中国、日本)

広州発

2023年12月21日

世界の食文化を伝え、酒類・食品類などの商品の知名度を高めるイベントの第2回南頭古城美酒美食文化節が12月8〜10日、中国広東省深セン市の南頭古城で開催した。同省進口食品協会深セン分会が主催した。イベントには60社の企業が参加し、出展商品は1,000SKU(注1)以上だった。来場者数は延べ1万8,309人で、第1回より8,000人ほど増加した。

ジェトロは12月2~3日に広西チワン族自治区南寧市で開催された南寧ジャパンブランド展に続き(2023年12月12日記事参照)、「J-Club Sake」シリーズのイベントとしてジャパンブースを出展した。日本酒やワイン、ビールなどの飲料、調味料、おでんなど日本の商品を取り扱う29社が参加した。会場の南頭古城は若者向けのカフェや飲食店が集まる商業地で、午後3時から同10時まで開催し、特に午後6時〜8時が来場のピークとなった。

今回はジャパンブース内でスタンプを集めて抽選を行うスタンプラリーを実施した。来場者はスタンプを求めて積極的に各社のブースを回った。

出展企業は試飲・試食できる商品を用意し、若者から年配の世代まで日本の商品を楽しむ様子が見られた。来場者は主に低アルコールのスパークリングの日本酒や果実酒を試飲・購入する女性が中心となったが、中には高価格帯の日本酒を求める来場者もいた。

ジャパンブースを訪れた来場者からは、「普段から日本のものを買うことはあるが、今回はこの場でいろいろな日本酒を試すことができよかった」「もっと食品もあるとよいと思う」などという声が聞かれた。

出展商品には、重量が大きい瓶詰めの酒類などの商品が多かった。そのため、その場で購入せず、帰宅後にECサイトで購入する来場者も一定数いた。多くの出展企業は、来場者に自社のECサイトを紹介するなどしていた。ECサイトのフォロワー数の増加をイベントの目標にしていた企業によると、イベント前と比較して約18%増となったという。

写真 ジャパンブースの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンブースの様子(ジェトロ撮影)

(注1)SKUとは、Stock Keeping Unit(ストックキーピングユニット)の略で、在庫管理上の最小の品目数を数える単位を表している。

(鄒淮英)

(中国、日本)

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