広西チワン族自治区南寧市でジャパンブランド展開催、ジェトロがジャパンブース

(中国、日本)

広州発

2023年12月12日

南寧ジャパンブランド展が12月2〜3日、中国の広西チワン族自治区南寧市で開催された。上海佳途国際旅行社 (JTB)が主催し、13回目の開催だった。南寧市での開催は初めてで、大型ショッピングモールの南寧航洋城広場で行われた。展示総面積は1,000平方メートル、2日目の来場者数は約13万8,000人、3日目は約12万2,000万人と、2日間で延べ約26万人が来場した。

ジェトロは同イベントで「J-Club Sake」と題して、ジャパンブースを出展した。日本酒やワイン、調味料を取り扱う12社の日本企業が参加し、熊本県や北海道、長野県、大阪府、神戸市などの自治体ほか、麒麟(中国)投資有限公司や文具のプラスなど8社も独自に出展した。会場は、幅広い年代層の買い物客でにぎわいをみせていた。

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

来場者からは、「普段から日本産の日用品を使うこともあるが、日本酒や果実酒を試飲してみて、日本産酒類も買ってみようと思った」「このイベント案内をSNSで見て来た。普段、日本産製品を使う機会は多くないが、これを機にいろいろ見てみようと思う」などの声があった。

参加企業からは、「来場者は多数いたものの、子どもが多かった印象だ。しかし、専門バイヤーも、当社がこのイベントに参加していることをあらかじめ把握した上で商談しにきた。幾つか購入していった」「女性やカップルの来場が多く、甘い酒を好んで試飲していた」といった声があった。中にはモノ(商品)ではなく、コト(商品を使った提案・アクティビティー)を紹介することに注力する企業もあり、各社の感触はさまざまだった。

南寧市は上海市などの大都市と比べて、日本企業の進出や日本製の商品を取り扱う店舗が限定的となっているため、今回のイベントのように、消費者向けの認知度向上策を含めた販路開拓の取り組みが求められている。

(郭冬梅)

(中国、日本)

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