インド、2023年度第2四半期のGDP成長率は7.6％

インド統計・計画実施省（MOSPI）は11月30日、2023年度第2四半期（7～9月）の実質GDP成長率（2011年度基準）推計値を前年同期比7.6％と発表した（添付資料表1参照）。2020年度第3四半期（10～12月）以降、12四半期連続のプラス成長となった。

需要項目別にみると、政府最終消費支出が前年同期比12.4％増、総固定資本形成が11.0％増と2桁成長したほか、全体のうち約6割を占める民間最終消費支出も3.1％増と堅調に推移した。輸出入はともに増加したが、輸出（4.3％増）よりも輸入（16.7％増）の伸びが上回った結果、輸出から輸入を差し引いた純輸出のマイナス幅は前年同期比で2倍近く拡大した（添付資料表2参照）。

産業部門別の粗付加価値（GVA）成長率では、3期連続で全ての部門が前年同期比プラス成長となった（添付資料表3参照）。特に、「製造」（13.9％増）、「建設」（13.3％増）、「電力・ガス・水道」（10.1％増）など、第2次産業の各部門が2桁成長と好調だった。第3次産業の「公共・防衛・その他サービス」（7.6％増）や「金融・保険、不動産・ビジネスサービス」（6.0％増）なども堅調に推移した一方、第1次産業の「農林水産」（1.2％増）は低成長にとどまった（添付資料表4参照）。

（広木拓、サンディープ・シン）