音楽マーケットTIMMとジェトロが連携し90件の商談を実施

ジェトロは「東京国際ミュージック・マーケット（TIMM）」と連携して、「TIMM2023×JETRO音楽コンテンツ・オンライン商談会」を2023年9月25日～10月30日に開催した。18カ国26社の海外バイヤーが参加し、会期中に約90件のオンライン商談が行われた。

ジェトロは、TIMMと連携して、独自に海外バイヤーとのオンライン商談会を実施している。今回は、例年参加しているアジア、欧州、北米に加えて、中東や南米など新興市場からもバイヤーが参加した。参加者は、音楽レーベルや音楽イベント運営会社をはじめ、近年の世界でのアニメ人気の高まりを受け、アニメやコスプレのイベント企画・運営会社なども参加した。日本側からは、音楽レーベル、タレント事務所、個人アーティスト、伝統音楽パフォーマーなど28社が参加した。

今回、中東からは大手音楽配信プラットフォーマー、南米からは音楽番組を制作しているテレビ局など、初めて商談会に参加するバイヤーもあった。商談会に参加した日本企業から、「現地での協業の可能性についてなど、今後の展開につながる話がバイヤーとできた」「現地ツアーの可能性を検討できた」「自社アーティストの現地イベントの出演が決まりそう」といった声が聞かれた。ドイツのバイヤーは「多数の日本企業と出会えて素晴らしい商談会」と語った。

なお、TIMMは2023年にリアル開催を復活させ、10月25～27日に開催された。ジェトロの商談会に参加した海外バイヤーの一部も訪日し、一部の商談はTIMM会場で実施された。

ジェトロは、同会場でコンテンツ・オンライン商談会に関する事業広報ブースを設けた。ブース訪問者からはさまざまな相談が寄せられたが、中には、チリ、米国などのアニメソング関連のイベント企画者が、日本のアニメソング歌手を同国のイベントに招待したいとするなど、アニメソング関連の関心が高かった。また、インドネシアの日本イベント企画者は、日本のロックバンドの招待を目的にTIMMに来場したと述べ、各企業ブースを熱心に回っていた。

（伊藤優一）