タタ・エレクトロニクス、インド地場初のiPhone生産へ
(インド)
調査部アジア大洋州課
2023年11月06日
インド大手財閥タタ・グループ傘下のタタ・エレクトロニクスは、台湾のEMS大手、緯創資通(ウィストロン)がインドに持つグループ会社を買収し、米国アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を生産する。10月27日に、ラジーブ・チャンドラセカール電子・IT閣外相(兼技能開発・起業促進閣外相、副大臣級)がX(旧ツイッター)への投稿で、計画を明らかにした。タタによる買収額は1億2,500万ドルとみられ、買収が実現すれば、インド地場として初のiPhone生産企業となる。
現在、インド国内では、ウィストロン、鴻海(ホンハイ)精密工業傘下のフォックスコン、和碩聯合科技(ペガトロン)の台湾系EMS3社がインド南部タミル・ナドゥ州とカルナータカ州で、iPhoneの複数機種を生産している(2023年5月22日記事参照)。また、2023年9月に発売されたiPhone15は、発売当初からインド製モデルが市場に出回っており(2023年10月24日記事参照)、インドへのiPhone生産移管が今後も加速するとみられる。
(深津佑野)
(インド)
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