雇用パスなどで外国人向けアイカード(i-KAD)を再導入

(マレーシア)

クアラルンプール発

2023年11月20日

マレーシア入国管理局駐在員サービス部門(ESD)は、外国人が取得できる身分証明書「アイカード(i-KAD)」の発給を、雇用パス(EP)など一部の長期滞在ビザにつき再導入した。10月23日付のESDの発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、10月24日以降に認可された(1)雇用パス(EP)カテゴリーI~III(ジェトロ「マレーシアの外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用>外国人就業規制」参照)、(2)レジデンス・パス-タレント(RP-T)、(3)RP-Tの帯同家族、のいずれかのビザを保有している者にのみ、アイカードが発行される。従って、駐在員の帯同家族などに発給される滞在ビザ(ディペンデント・パス)では、アイカードは発行されない。

アイカードには、氏名、パスポート番号、生年月日、国籍、照会番号、雇用者名、雇用者住所、ビザの有効期限が記載されており、身分証明書として利用可能だ。従来、身分証明書としてアイカードを使用する外国人も多かったが、ESDは2019年7月17日にアイカードの発給停止を発表、即日適用していた(2019年9月12日記事参照)。ただし、アイカードはパスポートの代わりにはならず、国内移動などで飛行機を利用する際などは引き続きパスポートの提示が必要とみられる。

2021年末以降、クアラルンプール国際空港ターミナル1のESDサテライトセンターでEPの発給手続きを受けられるようになった(前述のジェトロウェブサイト参照)。空港で発給を受ける新規駐在員は、従来と同様、パスポートにEPステッカーが貼付されるとともに、今回の制度変更により、アイカードも発行される。

本件に関する問い合わせは、EPについては「helpdesk@myxpats.com.my外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」、RP-Tについては「rptcare@myxpats.com.my外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で受け付けている。

(吾郷伊都子)

(マレーシア)

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