セター首相、岸田首相と会談、内燃機関自動車(ICE)を引き続き支援

(タイ、日本)

バンコク発

2023年11月29日

タイのセター・タビシン首相兼財務相は、米国サンフランシスコでの第30回APEC経済リーダーズウイーク(AELW)期間中の11月15日(米現地時間)、岸田文雄首相と会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを行った。

セター首相は、日本が過去30年間にわたってタイへのトップ投資国だったことに鑑み、世界的に電気自動車(EV)移行への過渡期ではあるが、日本の内燃機関自動車(ICE)の投資と製造を引き続き支援することを確約した。岸田首相もタイの自動車産業への投資を継続することを確約した。また、セター首相は岸田首相の招待に応じ、12月16~18日に東京で開催される日本とASEANの特別首脳会議に出席する意向を伝えた。

両国のビジネス上のネットワーキングとコネクティビティーを促進するためのビジネスビザ免除制度の導入についても協議し、大枠で合意した。ただ、両国民が同制度の下で許可される滞在期間などの詳細については、外務省がさらに検討する。

11月16日付の「ネーション」紙によると、セター首相は岸田首相に対し、デジタル経済やグリーン経済に対する日本からの新規投資も呼びかけた。また、現政権の大型インフラ開発計画の南部ランドブリッジ構想への協力も日本に要請し、同構想が実現すれば、日本企業も恩恵を受けることができるだろうと述べた。

(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)

(タイ、日本)

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