南部ランドブリッジ構想を継続へ
(タイ)
バンコク発
2023年11月02日
タイで10月16日、アンダマン海とタイ湾の港湾間で物資を輸送することを目的に、チュムポーン県(タイ湾側)とラノーン県(アマダン海側)を道路と鉄道で結ぶ南部ランドブリッジ構想(2020年9月25日記事参照)の継続が閣議承認された。
チュムポーン県のレムリウ岬とラノーン県のレームアオアン岬に新たな深海港[2000万TEU(注1)のコンテナ取扱数量]を設置し、双方を全長90キロの高速道路と鉄道で結び、2030年10月の開通を見込む(添付資料表参照)。
タイ国営放送(PBS)によると、当該構想の概算費用は1兆4,000億バーツ(5兆6,000億円、1バーツ=約4円)。セター首相は、2023年11月に米国で開催予定のAPEC(注2)首脳会議や12月に日本で開催されるASEAN特別首脳会議でPRし、タイへの投資を呼びかけるとしている。
(注1)20フィートで換算したコンテナ個数の単位で、20フィートコンテナ1個分が1TEU。
(注2)米国、カナダ、中国、日本、オーストラリアなど、インド太平洋を取り囲む21カ国・地域による経済協力の枠組み。
(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)
(タイ)
ビジネス短信 fb15b5b49972388a