テヘランで国際産業見本市が開催

イランのテヘランで11月4～7日、第23回テヘラン国際産業見本市が開催された。ジェトロは日本の広報ブースを出展した。現在、米国などの経済制裁により、日本企業によるイランでのビジネスは困難な状況となっているが、中長期的な視点からの広報出展となった。

工作機械など産業分野全般を対象とする同見本市は、イラン最大規模の見本市の1つ。会場には、小型の工具から、産業用の大型工作機械、ベアリングなどの部品など多様な展示物が並んだ。

主催者によると、約2万1,000平方メートルの展示会場に約460社が出展した。ドイツ、イタリア、台湾、インド、ブルガリア、オランダ、トルコ、中国、日本の計9カ国・地域から出展があったとしている。今回は約60社の中国企業がまとまって出展するエリアが設けられ、中国からの出展が目立った。主催者によると、出展した約100社の外国企業のうち、約80社が中国企業とのことだった。初日の開会式には、複数の国会議員が来場し、会場内を巡覧した。

ジェトロの広報ブースには、4日間で延べ約250人の来場があり、来場者からの反応は良好だった。「制裁があることは承知しているが、早く日本企業とビジネスを行いたい」とのコメントも多く寄せられた。

（鈴木隆之、マティン・バリネジャド）