ユニクロ、ムンバイ初の店舗をオープン

ユニクロ・インドは10月6日、インド西部マハーラーシュトラ州ムンバイで初となる店舗をオープンした。2019年に首都ニューデリーにおいてインド1号店を出店した同社は、インド北部で10店舗を展開しており、今回の出店は11店舗目となる。新店舗はムンバイ最大のショッピングモールであるフェニックス・マーケットシティーに設けられた。

同社の清智彦最高経営責任者（CEO）は開店のあいさつで、「これまでに多くのお客様からムンバイにも店舗を作ってほしいという強い要望を受け取っていた」と述べ、事業への自信を示した。オープン当日の午前11時には100人以上が開店待ちの列をつくり、ムンバイ市民からの注目の高さがうかがえた。

同社はこれまで、インド北部のみに店舗展開をしてきたが、Eコマースでの販売はムンバイでも好調だった。ムンバイは財閥企業や外資企業など大企業が多く集まる金融・商業の中心地で、映画産業の一大拠点ボリウッドを抱え流行の発信地として、海外ブランドの多くがインドのマーケティング拠点としている。同社は、ムンバイを中心としたインド西部州でも店舗拡大を進める予定で、10月20日にはムンバイ市西部のオベロイ・モールに新店舗をオープンする。

同社の業績は好調で、2019年の1号店開店から3年目の2021年度に黒字化を達成し、2022年度も売上高および純利益を前年度から伸ばしている。

（丸山春花）