韓国銀行、6会合連続で基準金利を3.50%に据え置き

(韓国)

ソウル発

2023年10月20日

韓国銀行(中央銀行)は10月19日、金融通貨委員会を開催し、基準金利を現行の水準(3.50%)に据え置くと発表した(2023年8月25日記事参照)。

基準金利が3.5%で据え置かれるのは、2023年2月以降、6会合連続となる。

基準金利を据え置いた理由などについて、同行では次のように説明している。

  • 物価上昇率(注)は趨勢として低下してきたものの、主要国の金融引き締めが長期化し、地政学リスクも高くなるなど、不確実性が高まっている。そのため、物価上昇率は当初の予想よりも低下速度が鈍るものと思われる。
  • 当分の間、家計負債増加の状況を見守る必要がある。
  • 今後、追加の利上げを行うかどうかは、内外の情勢を点検しながら判断する。

(注)直近の9月の消費者物価指数は前年同月比3.7%上昇した(2023年10月5日記事参照)。

(橋爪直輝)

(韓国)

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